5月頃、会社の社長に「これに申し込んでよ」とお願いされたのが「迎賓館赤坂離宮参観」。
見学できるのは8月中の10日間だけ、1日2,000名となっている。
事前申込制でハガキかインターネットで申し込み、希望者多数の場合は抽選。
わたしはインターネットで申し込んだので、7月中旬頃に「参観証」なるものがメールで送られてきた。
抽選はあったのかな?なかったのかな???
その参観状況は後日、内閣府のこちらのページから確認できそう。
当日は都合が悪くなったからといって、申込名以外の人が行っても入れない。
公的身分証明書持参、参観証は画面表示不可でプリントアウトしたものを持参しないといけない。
・・・まあ、国の管轄する施設だからこれくらい厳重でもしかたないね
開館直後は混雑するとあったので、11:00頃を目指して行けばいいかなあと思っていたけど、思ったよりスイスイ行けちゃって、10:00すぎに迎賓館西門に着いちゃった。
わたしは迎賓館周辺を通りかかったこともなく、四谷駅のちょっと裏手にこんな風にババーンと正門があるとは知らなかった。
オットは会社が麹町に移転していた時期もあって、タクシーで通りかかることもちょいちょいあったが、まったく興味がないので気に留めたこともなかったらしい・・・。
国賓とかをお迎えするとき、この門がパカーンと開くのかしら
西門へ回り込み、受付。
まるで選挙のときのように受付係の人がノートPCを前に座ってる。
そこで「参観証」と公的身分証明書を確認され、空港のようなセキュリティチェックを受け、晴れて参観となるわけ。
ライター持ち込み禁止なので、セキュリティチェックのところに設置されたロッカーにタバコとライターを預け、バッジを胸につけていざ!
受付係毎に色分けされてたけど、深い意味はなさそう
パンフレットもひとりひとりにくれる
入ってびっくり。
ああ、写真でこの広さが伝わらないのが残念・・・
ひろっ!!!!!!!!
ここ日本?ベルサイユ宮殿じゃないの?
(←行ったことないけど)
開館直後は混雑しますってあったけど、人は少なく・・・、誰も映りこまない写真が撮れてしまった!
このスケールには興味なさげだったオットも圧倒されたようで、「これは写真に撮らなきゃ」とスマホを取り出していた。
門にはこんな飾りが
そして建物の中へ。(館内は撮影禁止。)
ボランティアの説明員さんが見学できる各お部屋に2人ずついて、詳細を説明してくれる。
なかなかタイミングよくその輪に加われず、ちょっと遠巻きにところどころ説明を聞いて、「へー」とか「はー」とか言ってた。
見学したお部屋の1室をのぞき、すべての天井に絵が描かれているのだけど、その絵はフランスの画家が描いたものらしい。
オットは西洋文化がキライなので
(←何時代の人だよ)、部屋自体はどれもあまりお気に召さなかったらしい。見学している人の中にも(特に男性)「税金つかってんだよなあ」という話声がチラホラ聞こえてた。
確かにそれはそうなんだけど、特級の美術品を見ていると思えば、どれもそうそうお目にはかかれない貴重な機会だと思う。
昭和の大改修まで迎賓館には暖房設備しかなかったそうで、冷暖房完備にしてから作った通風孔は、お部屋の雰囲気を壊さないようなデザインに配慮されてた。
一通り館内を見学して建物の裏側へ。
裏側では、来賓の随員用の宿泊部屋を公開していた。(撮影禁止で窓からのぞくだけ)
振り向くと
ババーンと立派な噴水が。
ご来賓のみなさまたちはこういうところをそぞろ歩かれるんでしょうな~
贅沢な空間。
この参観期間限定だと思うけど、お休み処的なテントとイスが用意されていて、自動販売機も置かれていた。
ノドがカラカラでお茶を買ったら、「このペットボトル、キンキンじゃん!!!こんなに冷えてるペットボトル買ったの、初めてだよ!!!」と妙なところにオットが感動していた・・・。
説明を聞かなければ気付かなかった建物の飾り
やっぱり日本ぽいものを置かないと、と思ったのか?甲冑?
正面玄関ホールの扉。ちょっとイスラムちっくな香りもする
見てる人と建物の対比を見ると、スケール感がわかるかなあ?
お庭?広場?の端っこに日本郵便の出張所がテント張ってて、なんか売ってた。郵便ポストもあったから、もしやそこに投函すると「迎賓館赤坂離宮」っていう消印がついたのか!?
バッジを返したちょっと先で、赤坂迎賓館関連の出版物やポストカードが買える。
せっかく来たからとオットが1冊買ってくれた。
1,000円ナリ。そう高いものではない。
聞きそびれた説明もこれで補完できる。
中をパラパラ見ていたら、非公開の純和風離れがあることに気付いた。
そこで面白い話を聞いた。
離れのお庭の池にいる鯉たちは、来賓が来る前は断食
(←ちょっと大げさな言い方してると思う)させられるとか?
エサをやった時にばーーーーっと集まってくるパフォーマンスのためらしい。
鯉たちも大変だ・・・
まあ、普段からいいエサもらってるだろうから、そのへんは鯉も心得ているのかもしれない。
見学している間中、オットが「ここに来てるひとたちは、どこでこの見学情報を知ったんだ?」と首をひねっていた。
確かに、わたしも社長から「申し込んでみてよ」とお誘いされなければ知る由もなかった。
しかも大した期待もしないで来てみたら、これは貴重な機会だ!!!と思わざるを得ない場所だった。
秋には迎賓館前庭を一般公開するらしく、これは申し込みも不要らしいけど、館内には入れない。
館内見学をしたい人は、来年の5月頃、内閣府のサイトをチェックすべし!