2015-04-05

乳がんフレンズ リカバーのためのヨガ勉強会

乳がん体験者にヨガを指導するための勉強会に参加した。
勉強会を主催したT先生はご自身も乳がん体験者で、術後ようやく1年経つか・・・といった状況であるにも関わらず、自身の身体の状態の変化や心境をまっすぐに語ってくださって、乳がんを経験した方がクラスにいる場合の指導者の在り方を参加者全員で共有したり、探ったりした。


同じ体験者であってもひとりひとり違う体調、状況、環境。
特にT先生がヨガインストラクターとして身をもって体験されたことは、何より貴重な知識になった。
術後、どれくらい痛いのか?どんな風に手が動かないのか?何ができたのか?どの程度まで動かしていいのか?
同じ乳がん体験者であってもわたしはリハビリを必要としなかったので、そういったお話がとても参考になった。


クラスの最後に、先生が普段やっているリハビリを含めたシークエンスを全員で体験した。
みなさんからは「こんなに動いていいんですね」という感想が出たし、わたしもそう思った。
以前受けたTTでは、指導者として絶対に無理はさせてはいけないことが強調されていたし、どちらかといえば”身体を労わる”ことに、よりフォーカスされていた印象があった。
そのため、腕はかばわなければいけない、身体が弱っているから立ちポーズは入れない方がいいかもしれない、となんとなく思ってしまっていた。
もちろん、無理をさせてはいけないのは大前提だけれど、普通にできるアサナをたくさん取り入れて気持ち良く動いていくことのほうがわたしにはしっくりくる。
いろんな状況の人がいても、腕の動きに少しずつ可動域を大きくするようなオプションを入れていくことで対処できるし、まったくもって元気な下半身はしっかり使っていくべき!(むしろ、病気があってもなくても下半身は鍛えておかないと。)



ヨガは医療行為ではないけれど、医療を補完する手段のひとつとしてはとても有効だと、わたしは実感している。
わたしはヨガがなければ、現実を受け止めきれなかったと思うし、ヨガがあったから、それを糧に普通の生活ができた。


「ヨガ」と「Fitnessや健康体操」は違う


ということについてもグループで意見交換をしたけれど、ただ戯れに身体を動かすのではなく、わたしが伝えたいのが「ヨガ」であることの意味をしっかり捉えつつ、クラスを作っていきたいと思った。