2017-10-28

Team Pink Ribbon Japan Tour Vol.2


→Vol.1より続き

翌日はSusan G. Komen Hawaii 事務局の方との交流会でした。
今回のツアー事務局でもある認定NPO法人乳房健康研究会から日本の乳がん啓発活動の現状についてプレゼンがあり、Komen Hawaii の方からご意見を聞いたり、Hawaiiでの現状を伺ったり。
ツアー参加者でピンクリボンアドバイザーの皆さんは積極的に質問をされるので、その質問によって両者の現状や問題点、取り組むべき課題など、わたしの認識もより深めることができました。
何より、確固たるMissionをもって、Komen Hawaii の方が日々奮闘されていることがよくわかり、感銘を受けました。


前日のラン&ウォークのイベントは、登録した人が約3,500人、ボランティア、沿道の方、スポンサー含めると約5,000人の参加があったそうです。
これが大都市NYとなると、25,000人規模になるというからすごい!!東京もそれくらいのポテンシャルはあるのではないかと、Komen Hawaii の方がおっしゃっていました。
また、今回は4名の男性乳がん患者の方が参加されていたとのこと。


ハワイに到着してから、じわじわとボディーブローのように効いてくる、胸に広がるなんとも言えない思い、それはほかの参加者の方たちも同じでした。
Susan G. Komen の方たちをはじめ、ただのVisitorであるわたしたちに分け隔てなく優しさや温かさを差し伸べてくれるすべての人たちに、感謝の気持ちでいっぱいになり、この交流会でもあちこちで涙腺崩壊でした。



午後は有志参加の視察ツアー。
まずHawaiiで長くロコに愛されるナチュラルスーパーマーケット「Down to Earth」へ。


以前から気になっていながら、なかなか足を運ぶことができなかったところです。
ここでは社員の方が店内を案内してくださり、お店の特徴、扱っている商品などについてお話を聞くことができました。
店内のデリで買ったランチを食べるために、キッチン付きの会議室までケアしていただきました。



次に訪問したのはハワイ大学がん研究センター。



ここでも施設を案内してくださる方がついて下さって、くまなく見学をさせてもらいました。風が吹き抜ける開放的な施設で、そこで働く研究者たちのことを考えて設計された、素晴らしい建物でした。
当初のバジェットより低い建設費で建てられたというから、それも素晴らしい!



唯一Wi-Fiが飛んでいないMeditation Garden

ハワイ州の ”建設費の1%をlocal artist に使う” という法律にも感心しました。
ロコを愛し、ロコのために還元し、ロコの活性化に繋げるって、素晴らしいことだと思います。
Local artistの作品

ここでは3人のドクター(うちおひとりは日本人)から、それぞれの研究分野についてのお話を伺いました。
わたしの拙い英語力と知識で専門的なお話を伺うのは大変です・・・(苦笑)かなりメモを取ったつもりですが、どうまとめていいのやら(恥)。
ご多忙の中、素人のわたしたちに時間を割いてくださったことだけでも本当に有難く頭が下がります。
様々な視点から、こうして日々研究している方たちがいる、そして「がん」に対する治療や予防が進んでいく・・・感謝しかないです。


一日を通して、関わってくださったすべての人たちの善意と想いがなければ、経験できないことばかりでした。
個人でリサーチ&コーディネート&通訳まで担ってくれたHちゃんのバイタリティと想いがなければ、このツアーは成り立たなかったでしょう。


わたしが誰にどんなことをできるかわからないけれど、今回出会ったひとたちと同じように、善意と温かい想いを誰かのために使える人でありたい、と思います。




Team Pink Ribbon Japan Tour Vol.1

これまでHawaiiは10回ほど訪れているけれど、単なる遊びではない目的を持って訪れたのはこれが初めて。
前回のハワイもちょうど5年前の10月の同時期で、第3週末を挟んでの日程でした。前回の旅行も今回の旅行も、偶然という言葉では表せない、見えない大きな力に引き寄せられたとしか思えないものでした。

今回の旅行はここから始まりました。
日本国内での乳がん啓発イベントにすら参加したことはないので、ハワイで開催される「Race for the Cure」というイベントがどのようなものか?ちゃんと理解はできていなかったし、ツアーでご一緒するほかの方たちの予備知識も一切ナシ。
だいたい団体行動苦手なひとのくせに、友人のHちゃんだけを頼りに(笑)よく単身でツアーに参加したもんだ!


・・・しかし、ハワイに到着した直後から、じわっと胸にくることの連続でした。
レースのパケットピックアップでは、「Survivor」申告をすると、ピンクTシャツ&ゼッケンをはじめ、協賛企業・団体からのプレゼントが手渡されました。なんだか特別扱い(いい意味での)されてる感満載。


しかもその会場へ、Hちゃんの知り合いである Hawaiian kafu の方が、サプライズでわたしたちにプレゼントを持って来てくれました。blessingしたピンクのバスソルト!


そしてレースの無事と成功を祈って、Hawaii式のchantingをしてくれたのです。



・・・感激・・・!!!



もう思わずここで涙腺崩壊しそうでした。
見ず知らずのわたしたちに、こんなふうに気持ちを差し伸べてくれるなんて。
やさしさというのか、慈愛なのか、がじわじわとボディブローのように効いてくるのです。


翌日のイベント本番の盛り上げ方も素敵でした。
AM5:30にホテルのロビーに集合して、暗い中を会場のカピオラニ公園へ。


レーススタートまでのうす暗い間は、パケットの中に入っていたピンクに光るリストバンドをつけています。オサレ!
準備運動はズンバ。日本だったら恥ずかしくてなかなか参加する勇気が出なさそうだけど、ノリノリの人たちがいっぱいいるので、ちょっと後ろの方でやってみました。ズンバなんて何年ぶりにやったんだか!でもわたしのリズム感、激ワル・・。


AM7:00スタート。


参加者の数にもびっくりだけど、沿道にはボランティアや近所の方たちがたくさんいて、cheer upしてくれるのです!
すれ違うトロリーの運転手さんも鐘を鳴らして笑顔。teenagerと思しきキュートな女の子たちもたくさん、沿道でボランティアとして参加していました。
日本の中高生のボランティアといえば、(災害時、災害地をのぞけば)募金活動とかでしか見ないもんなあ。学生が自発的にというよりは、先生の見張り付きってかんじだし。
やっぱり海外はボランティアとかドネーションがごく当たり前にあるカルチャーなのね。



レースに参加しているのは、実に老若男女さまざまなことにも驚きでした。ベビーカーを押しながらRunしているママサバイバーもいれば、仲良く手を繋いで歩く老夫婦もいるし、希望すればブランクのゼッケンをもらえるそうで、乳がんで亡くなった大切な人の名前を書いてdedicateするのだそうです。そんなことを知るだけで涙が出そうになります。


ゴール後はキュートな女の子がピンクのリボンでできたレイをかけてHUGしてくれて、これまたサバイバーの特典、サバイバーだけに提供される軽食があったり。




当日も協賛企業・団体からのお土産がいろいろありました。


身長が足りなくて、マント着てる風に見えない(泣)
めっちゃ、目立ってた男性。全身PINK!
ピンクリボンボードにサインもした!

最後はピンクTシャツを着たサバイバーだけで記念撮影。


「あなたもサバイバー?わたしもよ!Conglatulation!」

と声をかけられ、またうっかり涙が出そうになりました。


写真撮影の後、今回のレースの実行委員長であるKumu hula Vickyさんからスピーチがあって、彼女が涙ぐんでいるのを見て、ややもらい泣き。


彼女のお弟子さんたちがフラを踊ってくれたのがとても胸に響いて、ほぼ涙腺崩壊。





なんなんだろう?この感動。



みんな、みんな、なんかあったかい。
あったかくて癒される。
見ず知らずの人に自然に向けられるやさしさ。


この感動を、

一緒にヨガをしている乳がん経験者のみなさんにも体験してほしい!

と心から思いました。




ところで、、、

レースの後、ダイヤモンドヘッドをバックに写真を撮ってもらったのですが、たくさん撮ってくれた中の1枚だけ、なんとも不思議な写真が撮れたのです!!!
何かのオーラ?パワーの道?


ノーマル写真

やっぱり、呼ばれたわ。