2016-09-23

柔らかな空気の中で

テレビでキャスターが、9月は晴れた日が2日しかなかったと言っていた。
今朝も雨。
窓を閉めた早朝のスタジオの中は呼吸の音しか聞こえなくて、静かに、静かに集中していける。


フィニッシングに入る頃、赤ちゃん連れの練習生の方が来た。
継続的に練習していれば、妊婦さんでも普通に練習しに来られるのはアシュタンガ・ヨガの特徴かもしれない。お腹が大きくても、みんな気持ちよさそうに動いてるのを、ときどき見かける。


先生がマットの横にブランケットを敷いて、赤ちゃんの様子を見守る。
お母さんはマットの上で静かに動く。



赤ちゃんがハイハイしてマットにたどりつき、お母さんの足元でブジャンガアサナ。
はた、とわたしの存在に気づき、ガン見(笑)。
「あら!?気付いちゃった?ここにも知らないヒトいたね~」と話しかけみる。


こんなとき、どのお母さんもたいてい「お邪魔してすみません」とはにかむように笑う。
その笑顔がとても幸せそうで胸が緩む。
スタジオに来る赤ちゃんはみんな静かでイイコだし、お母さんと赤ちゃんの練習風景ってなんだか美しい。



なんかね~、こんなシーンでいつも思う。
もし、30代前半でアシュタンガと出会ってたら、コドモ産みたいって思ったかもな~って。
妊娠中はお腹の赤ちゃんと一緒に練習して、出産後は赤ちゃんの傍で練習して。
コドモはヨガするママを見て育つ。なーんて。



人生に「もし」はないけどね。
でも静かな朝に、そんな風景を見ると、胸にじわっと広がるものがあるんだなあ。