2016-09-11

「聖なる呼吸 ヨガのルーツに出会う旅」


ドイツ人の映画監督が、ヨガの古い歴史・・・ではなく、近代に広がったヨガのルーツを、取材と自らの体験を通して探っていくという内容。


わたしが初めて"アシュタンガヨガ"なるものに触れたときからおよそ半年後くらいに、グルジ(シュリ.K.パタビジョイス師)は逝去された。
偉大な師が亡くなったのだと聞いても、その時のわたしにはよくわからなかった。


それなりに長い年月をかけて、わたしはわたしなりの練習を続け、ヨガに関する知識も増えたし、カラダもココロも大きく変わった。
"アシュタンガヨガ"というものが、どれほど深く、そして叡智の詰まったものなのかということを日々感じる今、この映画を観られてよかったなと思った。


グルジがカウントをしているシーンや、この映画監督に直接太陽礼拝を指導するシーンなどを見て、存命している間にこのお姿を見ていたらなあという思いがよぎった。
(・・・っていうか、だいたい取材を口実に偉大な師から直接個人指導を受けるなんてズルい!)


グルジが映画監督に太陽礼拝を指導するシーン。
パドマアサナができなくて、右足はなんとか組めても左足がどうしても右足の上に乗らない。苦笑いしながら「impossible」と言う彼に、グルジは笑って「practice, practice, practice, it's coming」と(・・・たぶん)言う。
そうね、不可能と思えることもあまり深く捉えずに淡々と練習を重ねよう、とあらためて思った。



「呼吸」ってすごいよね。
科学的にはどういう仕組みのものなのか、現代医学ではきちんと説明できるものなのに、そんな枠を取り払ってしまう”何か”がある。


呼吸と動きを一体化させていく・・・そうすると心をコントロールすることができる


そこに行きついた先人がスゴイ。
ヨガを実践していると、理屈じゃなくてこの意味がじわじわと全身に広がっていくように感じてくるから、本当に不思議。
まだまだ道半ばだけど・・・。一生学びだから。




ところで、ヨガの実演をしている古い映像がたくさん流れるんだけど、アシュタンガやってれば、「ああ、あのアサナね」と普通に見られるけど、そうじゃない人にしてみたら「!!!!!」ってかんじなんだろうなあ。