2016-11-05

氷の棘が融けたとき

実家に帰ったとき、自分の中で封印していた古いアルバムを出してみた。
あまりにたくさんある中から、とりあえず近々会う中学の同級生に関するものがないかと探してみたけど、遠足の集合写真以外はどうも処分したらしい。

でも思いがけず、あまりに懐かしいものが出てきた。


中学2年の合唱祭で歌った「Yesterday」の楽譜!


もともとわら半紙?みたいな紙にコピーされているんだけど、その紙が、もう、やわやわに劣化していて、ちょっと力入れたら破れそう・・・。
今まで絶対開きたくなかった卒業アルバムに挟まっていた。
この曲でわたしたちは優勝したし、その合唱祭の翌日、ジョン・レノンが暗殺されたので、印象深い出来事として記憶に焼き付いてる。


クラス替えがなく、同じメンバーの3年生の合唱祭では「Let it be」を。この時は優勝は逃したんだっけなあ?


楽譜とは別の、小さなプリントの英語の歌詞。カタカナふってるところが中学生っぽい(苦笑)。
たたんであった部分が破れてボロボロ。
おかげでこの2曲は今でも歌詞をちゃんと覚えてる。



GWに中学時代のクラスメイトと再会して、LINEのグループトークで夜な夜な35年前の記憶を仲間と掘り起こしているうちに、わたしの胸に刺さってた氷の棘が、じわじわと融けていくみたいだった。
封印していた中学時代の黒塗りの歴史の、その黒塗りの下には、実は楽しい出来事がたくさん隠れてた。


合唱祭で自分が歌ってる写真もあった。


「ちびでブスで暗くて地味なわたし」


と思っていたけど・・・


あれ?それなりにごくフツーのコドモじゃね????


・・・って思ったんだけど・・・(苦笑)
前髪、いっしょうけんめい"くるん"ってカールさせてるわ。いじらし。



物事は、視点が変わるとまるで違うもののように見えるものなのね。
そこまで卑下する必要もなかったんだなあ。
生きててごめんなさい、くらい思って生きてたよ。