2016-06-12

UNIQUEな扉

芸能人が乳がんを公表するたび、複雑な気分になる。
直接の知り合いではないけれど、無事、治療が功を奏して快方へ向かうことをひそかに願う。




たった数ミリ程度のがんを見つけてもらい、即、診断→手術と、なんともスピーディーかつ最小限のダメージで済んだわたしは、なんというか、やっぱり何かに護られていたんじゃないかと思う。
病気が見つかったことはショックだったけれど、不思議と悲観的にはならなかった。
いまどきがんは死ぬ病気じゃない。って最初から思ってたし。
それと病気が見つかる前1ヶ月くらいの間に、虫の知らせというのか?不思議なことが立て続けに起きていたので、「これのことだったんだ」と、すっと納得した感がある。(科学的には何か特別な物質がわたしの身体から放出されてたのかな?)



☆交換してそんなに経っていないLED電球が切れた

☆壊れて動かなかったはずの夫の電気髭剃りが、外出先から帰ると勝手に動いてた

☆旅行先で、寝る前つけっぱなしにしていた洗面所の電気のひとつが、夜中目覚めると切れてた

☆旅行先でバスの運賃箱を壊した(ありえない状況の中、使えなくなった)

☆オフィスに定期清掃に来た業者さんの業務用掃除機のコードが切れた



・・・などなど、まだあと1つや2つはあったような気がする。
それは警告だったのか?びっくりしないように布石をうたれたのか?


何にせよ、淡々と毎日を過ごせたことは事実だ。
そして今は何事もなかったかのように過ごしている。
わたしが乳がんを体験した者同志として知り合った人たちはみんな、明るくて、強くて、前向きで、バイタリティに溢れている。お子さんを授かってますます幸せに過ごしている人もいる。
そういう人たちと知り合いになれたことも幸せなことだと思う。


病気になんてなりたくはない。だけど、わたしはこの経験を通して、自分だけのuniqueな扉をひとつ開いたようなものだ。
そして開いたその扉の先を輝かせていきたいと思う。